頸髄損傷の排尿障害について。服薬管理などコントロール方法を語る

障害・医療・福祉

頸髄損傷、脊髄損傷となった人々の最大の悩みのひとつである『排尿障害』

私自身、頸髄損傷を受傷してから9年が経ちました。いろいろなトラブルや失敗を経て、今の管理方法にたどり着いたので、それを記事にまとめてみました。

頸髄損傷の排尿障害

頸髄損傷、脊髄損傷の排尿障害は以下のような状態のことを言います。

脊髄障害には高率に排尿障害を合併いたします。不全損傷の一部の方以外は、ほとんど全員の方に排尿障害があります。排尿中枢は大脳や脳幹部からの指令によって調節されていますので、脊髄のどの部位に障害を受けても、排尿障害は必ずおこるのです。この病態を「神経因性膀胱」といいます。排尿障害には、膀胱にためることの障害と出すことの障害がありますが、脊髄損傷の場合には、その両方が合併することが普通です。ためることがうまくできないと、膀胱が異常な収縮をおこし、尿失禁がおこります。

https://www.kanariha-hp.kanagawa-rehab.or.jp/diseases/spinal-cord-injury/spinal-cord-injury3/

私自身も排尿障害があり、尿を溜めることができず、薬を何も飲まないとすぐに尿漏れを起こしてしまいます。受傷初期の頃は尿漏れも多く、本当に悩まされました。

自分自身の排尿管理方法

頸髄損傷の排尿管理方法は一般的に、自己導尿、膀胱留置カテーテル、膀胱瘻、間欠式バルーンの留置などが挙げられます。私は頸髄損傷C6レベルなので、自己導尿ができ、基本的にはそれで管理しています。使い捨てのカテーテルを泌尿器科で処方してもらい、それと滅菌オリーブ油を使って導尿していますね。

この使い捨てカテーテルはわりと柔らかめなので、たまに入りづらい時がありますね。私はまだアラサー男子なのですが、将来年老いた時に前立腺肥大症なんかになったら、きっと硬くてカテーテルが入らないことがあるんだろうなぁと恐れ慄いております(笑)

普段は自己導尿なんですが、外出時などトイレがあるかどうかわからないところへ行くときや、急にトイレに行きたくなったら困るときなどは『間欠式バルーン』を使います。実物はこんな感じです。

一時的カテーテルを留置するので、尿が漏れる心配がなくなります。これを留置することで、水分量を気にせず摂取できるのもいい点ですね。ただ、ずっと留置していると痛くなってくることと感染のリスクがあがることがデメリットです。

私の主な管理方法はこんな感じです。次は大切な服薬管理について。

排尿障害の服薬管理について

頸髄損傷の排尿障害(神経因性膀胱・過活動膀胱)の管理で何よりも大切なのは、尿を溜められるように薬を飲むことです。

神経因性膀胱の排尿管理のため、抗コリン薬というものがあります。私は以前まではそれを単剤で飲んでいました。薬品名はベシケア、トビエースというお薬です。

私の場合、この薬を単剤で飲むと尿が200mlほど溜めることができました。ただ、200mlというのは健常者に比べると少なく、200ml溜まるとそれ以上は漏れてしまいました。

もう少し溜める方法はないかと担当の泌尿器科医師と相談すると、上記薬剤に加えて「ベタニス」という薬を内服してみることになりました。

そこから私はトビエース+ベタニスという組み合わせで内服するようになり、そうすると尿が400mlほど溜まるようになり、尿漏れも格段に減りました。実物はこんな感じです。

もし、今現在尿漏れに悩む方がいらっしゃった場合、一度担当の泌尿器科医師とこの組み合わせを相談してみてはいかがでしょうか?

私の場合、この組み合わせで劇的に改善しました。

注意点があるとすれば、この薬の組み合わせは医師によっては認めてくれない場合があったり、保険者(国保連など)が診療報酬として認めない場合もあるので、必ずこれを処方してもらえるわけではないということです。

また、ベタニスは動物実験にて生殖細胞に悪い作用があったとの報告があり、若年層への処方は消極的とのことです。ベタニスとトビエースを試してみたいときは、泌尿器科医師と十分相談の上検討してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

排尿障害の度合いはひとりひとり違うので、明確な答えはないと思います。薬を飲まずとも何も困っていない人もいれば、私のように薬がないと日常生活が大きく制限される人もいると思います。

焦らず、時間をかけて自分に合った方法を探していくことをおすすめします。

何かご不明な点や相談してみたいことがあった場合は、こちらのお問い合わせフォームから連絡していただくか、TwitterのアカウントへDMを送っていただければと思います。

それでは。


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